それでも年は明ける

    新しき 年の初めの 初春の 今日降る雪の いやしけ吉事(よごと) 

早朝のNHKラジオで大伴家持の初春の歌が紹介されていた。今日降る雪のようによいことがいっぱいあるようにというような意味。コロナ禍の大雪の中でこんな歌を聞くと趣もあろうが期待して外をを見ても雪は降っておらず。平穏な正月である。

大晦日、正月用のちょっとしたモノの買い出しにちゃりんこに。乗りながら最近の正月に見なくなったものをつらつら考えていた。まず思ったのが自動車の正月飾り。子供の頃はほとんどの車が正月に付けていたものだ…などと栄町からフレンドマート方面に。あっ、た。というか、うちのご近所さん宅のクラウンと名前のわからない普通乗用車に弱っちいしめ縄と小さなみかんがついていた。その風景を見るのが久しぶりだったので見入ってしまった。

他にはないか?割烹着を着ておせちを作る主婦、やっこ凧をあげる子供、コマ回しに興じる子どもたち…。探せばもっとあるのだろう。早朝、テレビをつけると朝まで生テレビ。ああまだ田原総一朗はテレビに出ているのだとこれも感慨深く見た。議題はコロナに対する医療体制について。女性陣の論点は一旦収束した段階でもっとやることはあっただろう。体制側はやってきたが間にあわなかった。医療側は今かかえている疾患をもった老人をどこへやって集中治療室を確保すればよいのか。話は噛み合わずこれと言って新しいものは無い。

個人的には今日から仕事。葬儀にかかわる仕事だから会社が休業する日は無い。正月だろうが、お盆だろうが人は死ぬ。葬家に電話して故人の話を聴き会葬礼状を書いているのだが、ほとんどの人が最後に故人への感謝の気持ちを伝える。それは、生前どんなに自分勝手で放蕩を尽くしていようともだ。イキているということは、誰かのためになっている。還暦を前にそんなことを思えるようになってきた。

新しい年。我々にとっては新たに生まれ変わる年。何かを始めよう。なんだっていい。

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