眉ナシ、ムスビ、老人…

眉ナシ、ムスビ、 老人…。お雛様の片付けはその顔の表情を伺いながら箱に納めてゆく。初孫にと母が買ったお雛様。少々デカすぎて子供達が大きくなると押し入れの大部分を占めたままだったが、今度はこちらが初孫の為に引っ張り出す番になった。

今、考えると清水焼の職人の家の四人兄妹の末っ子で、丁度お雛様くらいのときが戦争。親元を離れ、母親の里の会津くんだりまで疎開をして寂しい思いをしたであろう母の子供時代。初孫にこんなに大きなお雛様を買ったのは、きっと半分は自分のためだったのだろう。それにしても、牛車や駕籠まで必要だったのかと、仕舞うに骨の折れるこの作業を人形たちに語りながら「また来年…」。そうして春は深まっていく。

みなさん、お雛様どうなさってますか?

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